ユリゴコロ


原作 沼田まほかる
監督 熊澤尚人 近距離恋愛 心が叫びたがってるんだ
撮影 今村圭佑 帝一の國
音楽 安川午朗 八日目の蝉 ソロモンの偽証
主題歌 Rihwa リファ 『ミチシルベ』
吉高由里子 松山ケンイチ 松坂桃李 佐津川愛美 清原果耶 清野菜名 木村多江

"ユリゴコロ"とは何か
人が生きていく上で欠かせない、誰しもが持つ心の"拠り所"。

 

introduction
美紗子にとって『死』を味わうことでしか感じられなかったそれは、洋介との出会いによって【愛』へと変わっていくが、その先に待ち受けていたのはあまりにも非常な運命と驚愕の結末だった。夫婦とは親子とは、そして人を愛することとは何か。愛が与える容赦のない優しさは、閉ざされた魂を救うことはできるのか。この世に生を受けた全ての人間に贈る、激しく心を揺さぶられる愛の物語。
一冊のノートに記された殺人者の記憶。
それは運命を狂わす、禁断の真実。

カフェを営む亮介の日常はある日突然崩れ去った。男手ひとつで育ててくれた父親が余命わずかと診断され、結婚を控えていた千絵はこつ然と姿を消してしまったのだ。念願だった自分の店も軌道に乗り、新しい家族を作ろうとしていた矢先の出来事を受け止めきれない亮介は、実家の押入れで一冊のノートと巡り会う。『ユリゴコロ』と書かれたそのノートに綴られていたのは、美紗子と名乗る女の手記。『私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか。』という一文から始まる物語は、人を殺めることでしか自分の生きる世界とつながることができない女性の衝撃的な告白だった。描写が克明に連想され、尋常じゃない行動の数々にどんどんノートに引き込まれて行く。



美紗子はある男と出会い。『愛』というこれまで知る由もなかった感情に触れることとなる。
ひょっとしたら、普通の人間ってこんなに暖かな心の拠り所なのかなぁと寄り添って行く、心の変化にも注目したい。
早々にインパクトのある驚愕の猟奇的なシーンに呆気を取られるが、予想に反してラストは語らずにはいられないほど…