嘘八百

千利休ゆかりの国宝級茶器、
400年ぶりに発見⁉︎
極上の骨董ロマンを
最高のお宝コメディに仕立てた

 

 


さえない二人が最強コンビ結成!
一発逆転を狙った大勝負とは?

 

 

 

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千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪府堺市
ラジオの占いに導かれるようにしてやって来た『古美術獺』(カワウソ)の小池則夫(中井貴一)は、古い屋敷の蔵に眠っていた利休ゆかりの茶碗を発見。大物狙いで空振りばかりだったが、ついに目利きの本領発揮、掘り出し物のお宝獲得……
と喜んだのも束の間、ニセモノと気づいてガックリする。

 

 

屋敷の主になりすまして則夫を騙し、まんまと百万円をせしめたのは、落ちぶれた陶芸家の野田佐輔(佐々木蔵之介)だ。佐輔を追って彼のアパートに上がり込んだ則夫は、自分たち二人が過去に同じ相手に騙されたことを知る。20年前、今や大手美術商となっている樋渡(芦屋小雁)(ひわたり)とグルの大御所鑑定家、棚橋(近藤正臣)にニセモノをつかまされ、信用を落として何もかも失った則夫。そのニセモノを作ったのが、樋渡らに利用されてあくどい商売の片棒を担がされた佐輔だった。
佐輔の腕を見込んだ則夫は、二人で手を組んで樋渡と棚橋に一泡ふかせることを提案。
本物よりもすごい利休の茶碗のニセモノを作り、大金を巻き上げるのだ!
果たして、家族から国まで巻き込んだこの大勝負の行方は?

 

 

 

 

別アングル
落ちぶれた陶芸家、佐輔の作陶シーンに神が宿る。
土を陶器に作り上げる過程が、映画の本質に触れて重なり合う美しむ情景があった。
ダメになったロッキーが練習して立ち上がるような苦悩しながら、這い上がりを見せる渾身の演技に注目だ‼︎

 

 

 

中井貴一/空振りばかりの古美術商小池則夫
佐々木蔵之介/落ちぶれた陶芸家野田佐輔


友近/佐輔の妻野田康子
前野朋哉/佐輔の息子野田誠治
森川葵/則夫の娘大原いまり
堀内敬子/則夫の元妻大原陽子


坂田利夫/表具屋の三代目よっちゃん
木下ほうか/飲み屋土竜のマスター西田


塚地武雅博物館学芸員田中四郎
桂雀々文化庁文化財部長


寺田農/富豪絹田昭太郎


近藤正臣/大御所鑑定家棚橋清一郎
芦屋小雁/樋渡開花堂店主樋渡忠康

 

武正晴/監督
足立紳/脚本
今井雅子/脚本
富貴晴美/音楽
主題歌/『イチゴイチエ』佐藤広大

 

本物とニセモノは紙一重であることを教えているのかもしれない。

 

利休は茶の中に

永遠の大海原を見たんです……

 

則夫が見ていたあの香炉、佐輔が造ったあの茶碗、二人の絆を深めたあの……

嘘八百』には江戸時代の名工によって造られた古美術品をじっくりご覧になりませんか?

ご覧いただけるのは京都『茶の湯名品室』です。

(参考までに)

 

 

他、映画の舞台となる堺市など

カモメと呼ばれた利休

 

の歌など、劇中味わい深い意味深い情景描写も学ぶのが楽しくなるような

茶聖・千利休。戦国時代から安土桃山時代にかけて生きた『侘び茶』の大成者です。

『侘び寂び』どこかできいた境地ですな。