イブの時間

アンドロイドと人間が共有できる場所

店内では
人間とロボットを
区別しません

一風変わった異次元空間のカフェ

ロボットもこの店内では
本音を語れるのだ

普段はと言うと
マスターに付き従う
従順なロボットなのである

みんなが笑える場所となる


未来、たぶん日本
ロボットが実用されて久しく、アンドロイドが実用化されて間もない時代。ロボット倫理委員会の影響で、人々はアンドロイドを(家電)として扱う事が社会常識となっていた時代。
頭上にあるリング以外は人間と全く変わらない外見により、必要以上に入れ込む若者が現れた。
高校生のリクオも幼少の頃からの教育によってアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用していた。
ある時、リクオは自家用アンドロイドのサミィの行動記録に『"Are you enjoying the time of EVE?"』
という不審な文字列が含まれている事に気づく。
行動記録を頼りに親友のマサキとともにたどり着いたのは、『当店内では、人間とロボットの区別はしません』というルールを掲げる喫茶店『イブの時間』だった。