ラストレシピ

Introduction
1930年代の満州。天皇の料理番・最大任務を授かった(山形直太朗)達、 一部始終の細部まで際立つ品々を香味豊かに情景を描く。題して『大日本帝国食菜全席』を直太朗が人生懸けて考案した究極のレシピなのだ。
直太朗の調理助手としてメニュー作成に協力した(楊晴明)が依頼したのは、どんな味でも再現できる、絶対味覚"麒麟の舌"を持つ料理人(佐々木充)であった。彼が直太朗の過去を辿っていくうちに、次々とそのレシピに歴史を揺るがす恐ろしい陰謀が絡んでいくことに進展する…

佐々木充役(二宮和也)『母と暮せば』(2015)でアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。初タッグとなる(滝田洋二郎監督)『おくりびと』(2008)でアメリカのアカデミー賞外国語映画賞受賞という日本映画史上初の快挙を成し遂げた名匠。
共演は山形直太朗役(西島秀俊)(綾野剛)(宮崎あおい)(西畑大吾"関西ジャニーズJr."(竹野内豊)(笈田ヨシ)(兼松若人)(伊川東吾)(大地康雄)(竹嶋康成)ら…

本作の企画を担当した秋元康をはじめ、原作は、伝説のTV番組『料理の鉄人』を手がけた作家(田中経一)、脚本は『永遠の0』(2013)で賞賛を浴びた(林民生)、音楽はジャンルを超えて活躍する若き名手(菅野祐悟)、さらに豪華絢爛なメニューの映像化には、料理界の重鎮(服部幸應)が全面協力した。

直太朗の料理人としての心情や、プロ意識、信念のこだわりの強さは頑固一徹だったが、次第にうまくいかないことが続いた先には、必ず周りがほっとかないものである。周りに当たり散らしても解決にならないし、 自分だけが高みへと追及しても誰もついてこない。他人とのコミュニケーションが取れる環境や一緒に喜んだり、悔しがったり、涙したり、認めあったり、自分が間違っていないかを確認したりと共生が求められる瞬間が必ずある。それを知った時、人の強さがさらに倍増するのだと…